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テロ特措法を巡る話題に関する私的所感 [社会時事]

 

テロ特措法延長問題が

安倍首相退陣後も何かにつけて

取り上げられています。

 

総裁選でもそうですが、

議員の座談会や討論会など

様々な機会にじっと伺っていますが、

国民の立場に立った真剣な討議とは思えないような

短絡的な結論が多いように思えました。

 

テロは大概の場合、貧困と無知の中で

精神的に荒れ果てた心の内で

生み出されてくるものであることは

ある程度認識の一致が得られるのではないかと思います。

 

では、

その無知と貧困はどのようなプロセスを経て

生み出されるのでしょうか?

国家の中で、

国家の政策に無関係で生み出されるのでしょうか?

その強弱の差は各の国家によって度合いは様々でしょう。

 

しかし、

最も悲惨な惨状の中に国民の大多数が

投げ入れられるのはその国家が破滅的に

破壊され尽くした時でしょう。

 

そのような状態のプロセスは

人々に自暴自棄を次々に

生み出すプロセスだとは思いませんか?

一人のテロリスト(?)を殺すのに

一発のミサイルで罪のない10人を巻き添えにするとしたら、

その10人の家族の中から、新たにただ復讐心に燃えただけの

どれだけのテロリストを生み出すことでしょう?

 

それは、

あの未曾有のテロ事件がアメリカ国民の未曾有の

復讐心を生み出しアフガン戦争という復讐戦争が始まったことと

同じ心理ではないでしょうか?

それは、なにも一部の人に特殊なことではないでしょう。

なによりも怖いのは復讐の連鎖がとどまることなく

拡大していくことに有ります。

 

国が破壊され尽くすと云うことは、

健全な精神を持った青少年を健全に、

新たな国家建設のために

持続的に教育していく手段を失っていると云うことを

忘れてはならないと思います。

 

今、日本は、

戦後の転換点にたっていると思います。

今まで自衛隊は憲法第9条の元に海外にでていくようなことは

有りませんでした。

 

それはなにも、意味のないことではなく、

ロコウキョウ事変、

日中事変などを経て、

太平洋戦争に至った第二次大戦で、

300万人の戦死者を出しました。

戦後、その方々の多くの親兄弟、家族たちは

夫を失い、親を失い、よき息子娘を失い、

廃墟の中で心の支えを失いました。

また、中国やインドシナで無数の人々を

死なせてしまったことも事実です。

その周りの多くの家族を絶望のどん底に追いやったことでしょう。

 

そのような教訓を経て、

二度とそのような過ちを犯さないと言う

決意の元に憲法9条は作り上げられたはずのものです。

 

 動機があまりはっきりしないような戦争に駆り立てられる。

と云うような安易な動機で

簡単に揺らいでしまうようなものではなかった筈です。

 

日本国憲法とは

そのように軽いものなのでしょうか?

 

また、

戦後60年もたつと、

こうも簡単に立憲の根拠が

揺らいでくるとは、

いったい日本人一億人の決意とは

こうも軽いものなのだろうか?

 

と、真剣に問いかけてみたいものです。

 

我が国の武装組織が国境を越えると云うことは

それにふさわしい動機、根拠付けが必要だし、

9条を立憲したときの重大な決意を翻すにふさわしいものが

なければならないはずです。

 

それは本当に国民の真剣な討議に基づいた国民の意思に

基づいたものかどうか、

振り返ってみる必要が有るように思えます。

 

一国民の立場からすれば、

この近年の戦後未曾有の不況の中で、

親たちは苦しい生活の中で、

少なからぬ人たちが、

子を産み育てることを

断念している中で、それらにたじろがず

大事に、

そして20年余りの長い年月をかけて、

育て上げた息子、娘たちを

いつ死ぬか分からないような危険な場所に

送り出すと云うことは、

よほどのことでないと耐えられないはずです。

 

また、

国家にとっても若者は貴重な国の宝であるはずです。

 

そういうことの論議なしに、

他国の意志に追随することは

意図とは逆に、

国際的にむしろ国家としての重みを

失い軽く見られてしまうのではないかと云うことを危惧します。

 

今、アメリカ国民の中でもブッシュ政権は

少数派で、

民主党が前回の選挙で国会では多数派に

変わっています。

国民の多数派は別のところに有ります。

 

また、日本の多数派も今は、

自民党にはなく、民主党をはじめとした

野党に有ることも確かな事実です。

 

 


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