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人々の和が果たすものは? [危機管理]

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和とは何かと問うとき、
和とは単なる仲良しクラブではあり得ないでしょう。

大昔から、
和とは共同体の中での協力関係を保ち、
外敵から身を守るため、
内部では常に社会の指導者達は
「和とは何か」を人々に教え諭したに違い有りません。

和とは、
或る時は外敵と戦うための団結を意味し、
或る時は他の共同体との共存状態で有るにせよ、
内部の生産の向上、文化.技術の向上のための
協力関係の推進力となることによって
選りすぐれた文明文化を生み出すための牽引力になったことは
想像に難くないでしょう。

一人一人の知恵を結集する上で、
不可欠であったに違いないでしょう。
また、
或る時は両者が同時並行的に求められたでしょう。

それはそのことによって、

お互いの持ち場を尊重し、
さらなるお互いの、作業上の能力、技術を一層磨き、

共同体の中で
その共同体の繁栄を推し進めるためであったでしょう。

もし和が保ちあえないなら、
その共同体は永く持ちこたえ得ない運命が待ち受けたことでしょう。

歴史的に見るなら、
日本という、地理上こんなにちっぽけな国であっても、
古来、一つの国では有りませんでした。

古代では
数十カ国に上る小さな部落国家の集まりの中で、
覇を争い、相殺し合う弱肉強食の時代もあれば、

今日のように、
地球全体が民族.人種によって
国家を大きくまとめあげ、

百数十カ国ほどのの国々で推移し

集約された今日の時代もあります。

日本は、近世に入る頃、
つまり
血みどろの戦国時代の終わりの頃に
関ヶ原の戦いという大きな内戦を経て、
やっと一つの国家にほぼまとまりました。

因みに地球的規模では、
更にアメリカ合衆国や
ロシア連邦国家などのように集積された国家群も
今日では存在するようになっています。

このように
歴史的に民族、人種、国家が集約されて行くには、
それなりの人々の和が成り立たない限り、
その存続は水の泡と帰してしまわざるを得ないでしょう。

そして、
人の歴史は
少しずつ小さな共同体の中で
憎しみ合い殺し合うほどの争いを
ジグザグではありますが、減少させつつ、

あと少しで地球市民国家も
人類史的には夢では無い時代に突入しつつ
有るのでは無いでしょうか?

それとも、
こう思うことは妄想と一蹴されてしまうのでしょうか?

 確かに
私たち一人一人の短い命、ちっぽけな視点からは
妄想に見えるかもしれません。

というのも、
世界のあちこちに火種は絶えることは

あり得ないように見えるからです。

 一見、
戦争は拡大しつつ有るかのように見えてくるのも
否定しようがありません。

しかし、
人類史的に見れば、確実に一歩ずつ、
多くの地球上の人々は

一つの和の中に組み込まれつつある、
と見ても間違いでは無いと思うのですが?

その為には、
お互いの共同体の固有の伝統、文化.文明、習慣を
尊重し合い、学び合い、更に融合し合い、
更に一層質の高い地球文明とも云えるようなものを
創り上げていく模索と努力が
一人一人にとってはちっぽけなものですが、
切に求められるのだと思います。

つまり、
人々にとっての和とは
共同体・社会にとっての共存共栄の和を意味し、
将来の地球市民の和を意味しています。

現に、
私たち日本人は戦後60年、
一度も戦争をしていません。

まして、
内乱やクーデターも起こっていません。
これは凄いことだと思います。


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コメント 6

solty

日本的なことを 和風 ・・・いつまでもそうあって欲しいものです。
by solty (2008-09-24 20:53) 

ゆき

世界の平和と和を保つ為に一番難しいのは、文明利器になれた私達やもっともっと裕福な人達の生活ランクを下げる決心をすることかもしれませんね。

戦争は誰かにとって得なんですよね。大国は漁夫の利目当てで小国を争わせたり、貧困な国の青年は戦争が起これば稼げるし・・・

こんがらがった紐を解くように難しいことですが、少しずつ始めないと解くことも出来ないですからね。
by ゆき (2008-09-24 20:58) 

あすなろう

solty さん、

日本の文化の良い面が世界中に広がると良いですね。

 スポーツでは剣道などはその奥義はなかなか奥の深いものが
有ります。でも深すぎて審判能力がついていかないようです。
 でも知る人ぞ知るで、その精神面での深さも含めて深く世界に
浸透しつつあるようです。

 日本刀なども、芸術としても日本には凄いものが伝統として
残っています。

 世界に誇る浮世絵も世界に広がっています。

 法隆寺などの古代建築なども、今日宮大工の芸術性をかろうじて
残していますね。

 遠い将来、万が一国境が無くなったとしても古来から伝わる
伝統的な芸術性のあるものは決して無くならないと思います。
by あすなろう (2008-09-27 11:38) 

あすなろう

ゆきさん、

 この問題が一番難しいことですね。
 ただ云えることは裕福な方を削って、
貧しい方に回すという考え方は確かにある程度の
効果は有るかもしれません。

 でもではどんな生活が裕福でどんな暮らしぶりが
貧しいのか?と問われればいざ考えてみれば
結構複雑で決め手に欠くと思います。

 たとえば物質的には豊かでも
精神的には貧しい方もいます。

 逆に物質的には質素で、慎ましい生活であって
あまり豊かでなくても、
精神的には心豊かに暮らされている方もいます。

 また、
今話題になっている世界のリーマンといわれていた
証券会社があっという間に倒産におい込まれました。
またAIGのことは日本でも話題になっていますね。

 そこで問題になるのは、
そこで昨日まで働いていた高級エリート社員でも
多くの人々が職を失うし、大株主が多額の損失を出し、破産したり、
ひどいときは絶望のどん底に陥り自殺を図る人も出てくるでしょう。

 昨日まで隆盛を誇っていた人たちが
明日は奈落の底に沈んでしまうのが
今の経済社会のあり方なんですね。

 負けを知らないうちは、
未来永劫今の自分の生き方、立場、地位は
普遍だと思い込んでしまうところに落とし穴が有るのだと思います。

 経済的には裕福でなくても
精神的には死ぬまで心豊かに生きていける方々は
沢山いらっしゃると思います。

 問題は青年期には、生きていけるだけの、
結婚して子供を育てていけるだけの生活費をまじめに働いても稼げない、或いは働く意志は有っても条件にあった職がない社会状況や、
定年を過ぎて、
それまでまじめに働いてきたのに定年を過ぎると
生きていいけるだけの年金が頂けない方や、
定年を過ぎると働く意志が有っても働く職場がない方などが
大勢、今の社会にはいらっしゃるというこの現実を
どうするかということが、
いつまでたっても放置されているというこのことが問題だと思うのですね。

 もし人の和を真剣に誠実に考える指導者ならこの現実をあえて避けて
通るということは決してできないと思います。

 勿論ココには無数の超えなければ成らない障碍が立ちはだかっていることは云うまでもないことですが…。
 このような中に暴力や戦争の火種が無数に含まれていると云うことは
確かでしょう。だから、早くなんとかする必要が有るのですね。

by あすなろう (2008-09-27 16:48) 

あすなろう


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sasuke

イリス

白珠



solty

ゆき

mitu

Riyo-Lyon

(敬称略)
のみなさん、いらっしゃいませ、ごゆっくりと
おくつろぎ程よろしくお願いします。
by あすなろう (2008-09-29 15:28) 

solty

継がれていくものが文化だと思います
by solty (2008-09-30 12:00) 

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