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少年時代の故郷 4 [少年時代]

ここは筑紫次郎でうたわれた
筑後川沿いの町である。

町は世界的にタイヤで有名なブリッジストーン、
靴で有名な日華ゴム、日本ゴムもここにある。
日本でも有数のゴム工場の町である。
その他久留米絣もよく知られている。
最近は久留米豚骨ラーメンもおいしさで知られつつあるようだ。

筑後川は、
上流は東西に九州を横断している。
その南に平行して、


未納山系より、北方足下を見下ろす田主丸近辺、および筑後川流域

東は、
未納山系が大分方面から耶馬渓などを見下ろしながら、
西は、
昔から有名な高良山まで続いている。

高良山は久留米市街を左手に見下ろし、
正面北に筑後川を見わたしている。
鎌倉幕府以来の天然の要害である。

南北朝時代は宮方の菊池氏4万と
幕府方の小弐氏6万が雌雄を決した地でもある。
名残の地「大刀洗」は今は地名として残るほどだ。
戦場で殺戮の限りを尽くした血糊のついた刃を、
ここで洗ったそうだ。

ここで私は小4~中2まで約5年間ほどを過ごした。
人生の中ではそれほどの年月では無いけれども
記憶の中ではもっとも印象の深い時代である。

小学4,5,6年生の頃、
この筑後平野の田園地帯で毎年駅伝大会が催された。
この緑の海原を走り抜け、筑後川の土手を駆け上がり
息を切らしながらタスキをつないだことが
この間だったような気がする。
あのころの友人達は一体どうしているのだろう?

小5の時の思いで

昼休みが来た。
男の子達はみんな連れ添って 運動場に出た。
ベルが鳴った。
時間が来た。
しかしみんな今日は教室に入ろうとしない。
(続く)


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コメント 12

切ないようなドキドキのような…奥様に申し訳ないと思う心がある所がナイスです★
by (2005-06-29 03:54) 

m_kikuchi

多忙な中、aikaさんに、わざわざ出向いて頂いて論評をいただくなんて、嬉しい限りです。このドキドキ感を理解して頂いて感動していますよ。
by m_kikuchi (2005-06-30 22:33) 

夏Meg

KitakamakuraHouseのブログに来ていただき、ありがとうございます。
さっそく、どんな方か、おじゃましに来ました。
詩人ですね…*^_^*
by 夏Meg (2005-07-03 22:31) 

凍頂のり茶

あすなろうさんの少年時代の淡い初恋の思い出を、少し垣間みさせていただきました。美しくプラトニックな気持ち、大切になさって下さい。
by 凍頂のり茶 (2005-07-06 13:44) 

ToSkyLine

私が就職して初めて一人前に扱われたと少し感じた出張が久留米でした。
そして、私がはじめて彼女に対しての淡い恋心を抱き、ほんの一瞬輝いたのが中学二年生でした。
こうして、読ませて頂いて、やはり少年時代の心に強く焼きついた出来事はかけがえが無いものだと感じました。
そして、これから先ずっと大切なものでありつづけるのでしょうね。
by ToSkyLine (2005-07-06 14:28) 

m_kikuchi

KitakamakuraHouseさん、そのようにたいそうなものでは有りませんが、幼い頃からの記憶を残しておこうかなと思い立ち書いてみました。
by m_kikuchi (2005-07-08 08:59) 

m_kikuchi

ToSkyLineさん、同じ中2で淡い恋心を抱いたというのは、やはりその年代が一番新鮮に印象に残る年頃ということでしょうかね。久留米は働くにはいいところですね。
by m_kikuchi (2005-07-08 09:03) 

m_kikuchi

凍頂のり茶 さん、何かこの時代の爽やかな、甘くて切なかった記憶を残しておきたいと思っていました。
by m_kikuchi (2005-07-08 09:05) 

snw

はじめまして。
あすなろうさん。nice&コメントありがとうございました。

初めての試合。頭が真っ白・・・。
わかりますこの感覚。
状況は違いますが、僕も初めて部活の試合で先輩の変わりに出たときは
頭真っ白でした!

教室で目が合った女の子。
わかります!僕も似た体験で思わず目をそらしてしまったことありますよ。
なんか良いですね~。
by snw (2005-07-12 13:20) 

tsubame_diary

あすなろうさん、コメントありがとうございました。

綺麗な写真と風流な感じの文章で癒し系のブログですね。
ゆっくり癒されたいと思います。
by tsubame_diary (2005-07-12 17:11) 

あすなろう

kimuchikorek.. さん、子供の頃はすべてが、初めてでその出会いは緊張と驚きの連続でもあります。しかしそれは新鮮ですがすがしいものがあり、そこには初々しさ、恥じらいが何ともいえないですね。だからこそ、今となっては切なさがいっぱいなんですね。
by あすなろう (2005-07-15 22:57) 

あすなろう

tsubame さん、いつでも気が向いたときに、ここへきて癒してくださいね。
by あすなろう (2005-07-15 22:59) 

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