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共働きの家庭の悩み [父親時代]

 

夕暮れ時1.gif

これは子供たちが

1歳と3歳頃から2歳と4歳になる頃のお話です。

子供がよく風邪を惹いて熱を出すことは

皆さんもよくご存じだと思いますが

一つは、

そのとき大きな問題は

夫婦のうち誰が医者に連れて行くかです。

当時私たちは共働きだったので

どちらかが休暇願を出さないと

いけなかったということです。

当時はまだ父親が休暇を取るということは

あまり通例にはなっていませんでしたので、

職場で休暇願を出すということはある意味で、

会社では落ちこぼれ社員になることを

意味していました。

 それでも妻も働いていると

いつも妻が休める状態にもありません。

女性は女性で働きながら

皆と同じような扱いを受けようと思えば

また正社員を維持しようと思えば、


それなりに勤務状態が良くなければ

転勤の憂き目にあったり、

同僚との賃金の格差や

労働条件の不当な扱いなどを

覚悟しなければなりません。

そのため、

どちらが休むかで夫婦のシビアな葛藤が

あります。

娘のために休むのが

決して嫌なわけではありませんが

夫婦でどちらが休むかで一悶着が起こります。

どちらにしてもお互いにバランスをとりながら

休暇願を出すわけですが、

病気は計画的に

病気になってくれるわけではありませんから

上司に嫌みを言われながら、

あるいは仕事の事情によっては

激しい反発を受けながら休暇を取ります。

それでも、

休んで子供の顔を見ている間は

子供が病状がよくなっていく様、

機嫌がよくなっていく様を

見ている間は心は和んできます。

 問題はその後、

よくなってやっと出勤したときの

職場での重苦しい気分は何ともいえません。

 この職場と家庭での

置かれた立場のギャップ、

気持ちのギャップは

大きすぎて何ともいえないものです。

朝から半日くらいは

ただ黙って黙々と仕事に

打ち込むしかありません。

また内心は

「あ~、これでまた平社員で

いつまでもいなければならない理由が

一つ重くなった」と

将来の自分の姿が見えてきます。

 それでも

今日では男の子看休暇も

取りやすくなってきたとは

ちまたでは言われていますが、

実際はどうなんでしょうね。

ただ

子供は

将来の日本を背負うわけですが、

企業の論理だけで子育てをすれば

日本の人口は激減するでしょうし、

人間の質も問われます。

育てれば良いというだけの

ものでもないのでなおさらです。

企業にとっては利益を得るには

今という今が大事かもしれませんが 

今、

企業が求めている利益の為だけでは

子供は育てられないのも

事実でしょう。

三十数年後の今を見るとき、

若者の数は減っていくばかり、

目先の利益を過度に追求したばかりに

日本の人口は減少の一途。

研究分野では思慮遠望の結果

世界に誇れる技術水準を

維持しているにもかかわらず、

それに対応した質の高い生産現場が

あらゆる職場に維持されているかと問えば

維持どころか、

この二十年間に

多くの中小企業に見られるように

人材に恵まれず、

大半が淘汰され

見る影もなくなっているというのが

実情のようです。


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コメント 3

tomoe

なんかとってもよくわかる気がします。そういいつつ我が家は子供が
いないのですが、以前完全に共働きで私も正社員だったころは
夫婦間の仕事や負荷のバランスっていろいろ問題になりましたもの。
夫婦間の話し合いってなかなか難しいものですよね。

by tomoe (2011-02-27 16:58) 

あすなろう


tomoe さん、ご訪問ありがとうございます。長らく留守にしていて申し訳ありませんでした。コメント感謝します。そうですね。若い頃は特に話し合いが下手ですね。気が短いというかじっくり相手の話を聞いて、思いやりを持って対処するという姿勢が確立されていない場合が多いようです。「負荷のバランス」をお互いに考えられるようになれば夫婦関係ももっと安定するでしょうが、いつの時代になってもなかなか難しいようです。

by あすなろう (2011-03-31 21:45) 

あすなろう


tomoe

MITURU

西尾征紀

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(敬称略)の皆様、まいどご訪問ありがとうございます。しばらく放置してしまいました。無理しない程度にマイペースで書き込みしたいと思っています。これに懲りず今後ともよろしくお願いします。
by あすなろう (2011-03-31 21:48) 

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