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高校生活最後の勇気?-4 青春の条件?(2) [青春期]

その後、
何も無かったかのように日々は過ぎ去った。

ある日の昼休み、
いつものように図書館で
学習し、昼休みと共に食堂に向かった。
ちょうど館内のメイン通りに来たとき、
彼女にばったり出会った。

慌てて私は声をかけた。
「やあ~!」
大きな声を出したつもりだったが、思ったように声は出なかった。

「ううん……!」
あまり、すっきりしない、曖昧な応えがかえってきた。

「どう、がんばってるんか?」
「今、どうしているん?」

少ししてから、
「T予備校に通っているの」という
返事が返ってきた。
思いの割にはもどかしい問答が続いた。

突然、男性が割って入ってきた。
何か彼女に声をかけた。
”内心の衝撃”は脳天をかち割った。
頭は”カーッ”となり、心は激しく動揺した。

彼女もびっくりしたのか、
かなりきつい口調、怒鳴るような口調で、
「あっー、後で行くから先にいっててっ!」

かなり、動揺の素振りを呈していた。

「いっ!、いまの人は誰ですか?」

知らず知らずのうちに
問いつめるような口調になっていた。

「うっうん…!同じT予備校の友達です」。

度を失っていた私は、それ以上の、
展開をできなくなってしまっていた。

彼女は、
「また…、私から会いにきます…」

と、私には合点のいかない返事を残し去っていった。

思うに、
相手からすれば

”他に何人の友人がいようが、当たり前の話”

なのだが
未熟な自分にとっては

”晴天の霹靂”

であった。


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コメント 4

若い日の思い出は、楽しみ、悲しみ、いろいろ・・・
大人になると色々分かってきますね。それがいいのか悪いのか、どちらにしろ確かに現実は色々絡み合って難しい。
by (2005-10-05 15:25) 

m_kikuchi

現実の絡み合いの中で、相手に好感を抱かせるようなアプローチをしながら、一致点を見いだし、更に共に生活を共有できる意義、魅力を近い将来、遠い将来にわたって維持させていく?相手の生き方にとって自分の生き方が等価であり得るのか?又それはお互いに半永久的に持続性のあるものにしていけるのか?言い換えたら相手にとって自分でなければならないもの。自分にとって彼女でなければならないもの?魅力?は何かなのでしょうが、そんなものが当時の青臭い自分にあるはずが無いんですね。でも何かをしなければと、藁をもつかむ思いで、あげきまくったのは確かです。
by m_kikuchi (2005-10-07 23:23) 

sysy_sysy

あすなろうさん、ご無沙汰してます。

一瞬間にして、刹那的ではない関係性ができてしまう場合もこれまたあって。とはいっても、それが未来永劫続くかどうかなんてお釈迦様どころが当事者すらわからないなんてぇことがざらなんですから、恋愛ひとつとっても生きていくのは摩訶不思議っていうか厄介というか。ナントモハヤな思いです。

*今日は風邪で寝込んでまして、だったらPC眺めてないで寝てろよという話ですが寝てばっかりいられないというのもまた厄介な貧乏性でございます。
by sysy_sysy (2005-10-11 14:20) 

m_kikuchi

ホントに人間関係とは摩訶不思議ですね。
一瞬にして刹那的でない関係もできあがりますね。
お互いが年輪を踏んでいれば、それも人生ですかね?
あり得ることです。そうでない場合はばくちですね。
うまくいくか行かないかは博打です。お互いの価値観が
決めることですね。
何も強いて結婚しなければならないと言う強制的な理由も
無いわけですから。
未来永劫に安定した結婚生活を夢見る人には、
その生き方の成功確率を上げるには、お互いの
誠実なアプローチの仕方と努力が必要だと言うに
過ぎないことですね。
多くの人と自由な恋愛を楽しみたいなら、
あまり深く考えない方がいいかも?皆さんはいかが
お考えですか?
by m_kikuchi (2005-10-13 10:38) 

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