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子供の心の傷とは?-1 [少年時代]


母校

1.いじめの洗礼

私が小学4年生の時、
私は、転入してきて直ぐに
いじめの洗礼に合いました。

放課後、
掃除をして帰らなければならない時に
なぜか、
いつの間にか誰もいなくなくなってしまいました。

誰かに訴えたかったのですが、
仕方なくその日は一人で掃除をして帰りました。
ところが次の日はもう大丈夫だろうと
思っていたところが、なぜかみんなそわそわしていました。
帰る子もいました。

他の子を早く帰るようにせき立てている子がいました。
私は、その子に掃除をするようにいいました。
ところが帰ろうとしました。

そして抗議されても知らん顔でかえってしまいました。
2、3人帰らず残ってくれた子たちと掃除して帰りました。

2.虐めに抗して

三日目は、さすがに私も我慢できなくなって
みんなに帰るようにせき立てていた首謀者に
強く抗議しました。
そうこうする間にとうとうその子とつかみ合い、
とっくみあいの喧嘩になりました。

背丈はそれほど大きくなかったけれども
力の強い子でした。
その後がどのように展開したのか、
よくわかりませんでしたが、
とうとう、みんなに引き離された後、
いつの間にか彼は帰ってしまいました。

それで、全ては終わったと思っていました。
その後は、平穏にその2学期は終わったようです。

3.二学期の通知簿には?

ところが通知簿になぜか?
掃除をさぼりました。という注意書きがありました。
そのときは、私には何のことかわかりませんでした。
私は掃除のことより喧嘩をしたことの方が
気になっていましたので、なぜ担任の教師が
こんなことを書いてるのかわかりませんでした。

家に帰ると親に通知簿を見せると
それをとがめられました。
それでも覚えがないので
なぜそんなことを先生にかかれたのか
悲しくなりました。

4.子供の心の傷

それは長い間心の傷として残っていました。
先生に掃除のことで、注意された覚えもないので
よけいに不審がりました。

5.永らく謀に気づかなかった私

私は晩生だったので、彼にはかられ、
私が掃除をさぼった張本人のように仕立て上げられ
教師に密告されていたのを気づかなかったのです。

ああ、あのときのことは、彼にいじめの一環として
謀られ先生もそれに完全にだまされていたのだと
わかったのは大分後になってからでした。

純真な私には、そんな質の悪いいじめと謀を
する子がいるなど夢にも思っていなかったからです。

6.心の奥底にある信頼とは?

また、担任の教師は、私の母も深く信頼していたので
私もそのときのことは何かの間違いか、誤解だったのではと
思っていました。

実際他のことでは信頼のある先生でした。
私も、その先生が好きだったし、
今でも、里に帰ると必ず、会いに行く恩師でもあります。

7.間違いを補えるものとは?

 でも完全にあのときの一件では、
私は無実の罪、濡れ衣を
着せられてしまっていたことは事実です。
でも、先生を恨む気は毛頭ありません。

過失とすれば、本人に確かめようとしなかった点でしょう。
私もまさか友人がそんな謀をしていたとは夢にも
思わなかったほど初だったし、純真だったということです。
いいたいことは、どんな立派な教師でも
誤りはあるということです。私はそれ以外のことでは
今でもその先生を尊敬しています。

8,何故尊敬できたか?

やはり、
そんな先生が尊敬できたかということを
明確にしていないと
腑に落ちない方もあると思います。

(次回へ)


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コメント 14

be-myself

小、中とイジメに合った事あります。が、良くも悪くも、あの経験で人との付き合い方を学んだ気がします。高校、大学で素敵な友達も出来たし。
>今でもその先生を尊敬しています
すばらしいです。
by be-myself (2006-06-18 20:39) 

tsubame_diary

こんにちは。
私もいじめには小・中・高とあいました。
社会人になってもいじめに似た目にあいました。
自分はそういう資質の人なんでと諦めている部分が今はあります。
でも、いじめをした子も必死だったのだと思います。
自分がさぼった事を親に知られたくなく、人を謀ったのだと思います。
そういう子の親は兎角妄信的な気がするのです。
by tsubame_diary (2006-06-19 16:36) 

gennsousekai

こんにちは。
わたしも高校生になるまでは、いじめられっぱなしでした・・・。
でも、「いじめ」というたった三文字の言葉のなかで、一番悲劇な人間なのは「いじめっ子」な気がします。彼らは人の悪い所しか見れず、なにかを嘲ることでしか「笑い」を作れないのですから・・・。そして臆病な心を必死に保とうと、無実の人間に自分の罪を被せるのでしょうね。
彼らがもしも親になったとき、子供に一体、人間としてなにを教えるのでしょうか・・・?今のところ、わたしはその答えを見つけていません。
by gennsousekai (2006-06-20 20:30) 

m_kikuchi

りょうさんへ、
子供達も子供なりに人とのつきあい方を学んでいくんですね。
要は、それを前向きに成長の糧にするのか、マイナス思考で受け止めるかの違い何でしょうね。受けとめ方は知らず知らずに、結構親の考え方が影響するので親は気をつけたいですね。
by m_kikuchi (2006-06-21 09:12) 

m_kikuchi

tubameさんへ、
 やはり誰でも多かれ少なかれ、その様な経験をするようですね。でも、ツバメさんの様な考え方が出来る人は少ないですね。でも、確かにその通りですね。「いじめっ子の内面はその家庭にあり」は真理だと思います。
 私をいじめた子も私の反撃に驚いたようでそれっきり仕掛けてきませんでした。クラスはそれ以降二つに分裂し、それも私の知らない内に、私が仲良くしている友人達が2/3位を占め、その子は裏に回り多分せいぜい1/3位にしか影響はなかったと思います。
 又その後大人になってからの風聞では兄弟間で遺産相続?で大事件を引き起こしたとの噂が伝わってきたくらいです。
 母親は相当教育ママだったようです。低学年の時はかなり成績も良かったそうですが、私が転校した頃から急激に低下したようです。
 悪知恵も親の影響が強かったようです。背中見るんですね(恩師の後日談)。
by m_kikuchi (2006-06-21 09:27) 

m_kikuchi

ラルミナさん、ご訪問とコメントありがとうございます。ホントにその通りだと思います。
 その友人は、今頃どうしてるのでしょうね。親になっていたら、その時の内心の惨めさを、二度と子供達には味会わせないという気持ちを持って、子供を教育して欲しいと願っています。
 子供の時は、いじめやすい子を馬鹿にして笑いを撮り、周りの子を自分に引きつけるという、たわいもないやり方が意外と効果的だったりするんですね。
 しっかりしている子はあまり惑わされないのですが、それを制するほど勇気も行動力もまだ備わっていないですね。じっと観察しながら成長していくのかもしれません。
by m_kikuchi (2006-06-21 09:37) 

こんばんは^^
一度コメントを流しましたが、入らなかったようですね。ソネブロもまだまだかしら。
最近の人は繊細になりすぎてしまったのか、傷つきやすいですね。戦後食べることに夢中の時代は、苛めも気になることはなく、先生も人の子《もちろん尊敬はしますよ》エコヒイキも結構横行していた。でもそれが社会の縮図で、そんな裏も表も学校で学ぶことで大人になる準備をしていたわけです。だから大人になって挫折なんてそうそうおこることでもなかったですよね。
by (2006-06-22 18:35) 

m_kikuchi

mimimomoさん、こんばんは~!
そうでしたか、二度目ですか?それはそれはご丁寧にありがとうございます。
ところで、確かに私の子供のころも、えこひいきのお話はあちこちに転がっていました。それが原因で事件が起こるとか、先生が辞めさせられることはなかったですね。
 最近、子供達の中に何か異変が起こっているのでしょうかね?親子で殺したり殺されたりで、まして他人の間ではもっといろいろ起こっているのでしょうが。今度は放火ですか?つかみ合い、殴り合いの喧嘩はしましたが犬が相手の犬に致命傷を与えないのと同じで、致命的なことは決してしなかったですね。
 卑怯な手段を使うことは死ぬほど恥ずかしいことだと、これは親父に教えられましたね。最近の若い方は確かに繊細な方が多いのかもしれませんね。
by m_kikuchi (2006-06-22 21:01) 

dolce-kirari

あすなろうさん、
わたしは胸が苦しくなって、悲しくてとても最後まで一気には読めませんでした・・・。
わたしも小学校のころ、仲が良いと思っていた女の子からお誕生会にわたしだけよばれず、
悲しくて切ない思いをしたことがあります。
わたしがピアノを習っていて生意気だ、という理由だったそうです。
そのときのことって今でも思い出すんですよ。
苦い思い出です。

でもそういう思いをしているから、人には優しくなれるってあるわよね。
by dolce-kirari (2006-06-22 23:15) 

rose-k

ご訪問ありがとうございました!
私は、いじめにあったのは、就職してからでした。それも理由のひとつとなり結局、退職しました^^;
あすなろなろうさんの考え方ってすばらしいですね。
by rose-k (2006-06-23 00:12) 

m_kikuchi

roseさん、ホントにその通りですね。
若いときにいじめられた経験が有るからこそ、
人の痛みが相手の立場になって思いやられるし、
考えられるんですね。
大事なことは、そのいじめに負けない強さが、
常に培われて育っているかなのでしょうね。
by m_kikuchi (2006-06-25 13:23) 

m_kikuchi

rose-k さん、
コメントありがとうございます。
今は、職場は戦場といわれていますから、
いじめなど日常茶飯事だと思いますね。
企業間の競争が激しいと必ずそれはリストラや
首切り、仲間同士ではいじめが蔓延し始めますね。
それらに負けない強い人づくりが求められているのでしょうね。
by m_kikuchi (2006-06-25 13:29) 

Rucci

大変遅くなりました。先日は ご訪問いただきましてありがとうございました。
拙いコトノハを連ねたものばかりですが、また いらして下さいね☆

イジメ・・。根深いものですね。
私も 小学6年生の時、一年間クラスの女子全員からイジメを受けました。
私自身、考え抜いても自分に負がないと確信があったので、毎日学校に通い、今までと変わらない態度で 接し続けました。
卒業する1週間前に、主犯の子から謝ってきたので、理由を聞くと『XXXちゃんと仲良くしている男の子が好きだから』。嫉妬からでした。理由は、そんな小さなこと。でも彼女にとっては、そうではなかったのかもしれません。だから、彼女を許せました。

ただ・・幾年たっても、根に残った心の傷・・・これは消えないんです。痕がくっきりと残って消えないんです。忘れた頃に ひずんで 痛むんです。
時折、受ける信じているヒトからの裏切りに合うと、不信とゆう強い痛みをともなって・・。それでも、痛みを知っているから 優しくなれる。優しくなれるヒトで私はありたい。心の痛みは 誰にでもあるものだから。
長々とすみません。 ・・実は 今も・・痛いんです。
by Rucci (2006-06-26 14:35) 

m_kikuchi

Rucci さん、こんばんは~♪
コメントありがとうございます。素敵な詩をたくさん書かれていますね。また、お邪魔させていただきますね。

ところで、信じている人からの裏切りはつらいですね。でも、裏切りかどうかも判らない別離もつらいですよ。裏切りははっきりしていれば、自分の決断次第ですが、曖昧なまま疎遠になっていくことは、もっと苦渋を味わう場合もありますね。
by m_kikuchi (2006-06-26 23:34) 

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