SSブログ

子供の心の傷とは?-2 [少年時代]

8,何故尊敬できたか?

やはり、
そんな先生が尊敬できたかということを
明確にしていないと
腑に落ちない方もあると思います。

一つは、
出来る出来ないで差別しなかったですね。
先生がぼやかれていた話の一つをあげれば、

『男の子は授業中でもよく騒ぐし、
悪さはするけれども、
成績はそれほど悪くない、

でも
女の子はおとなしくしている。
悪さもしない。
それで、”よく聞いているんだ”と思っていると、
違っている。

テストしてみるとあまり良くない。
男の子のほうがよっぽどよく理解している。
何故だろう?』

と、

よくぼやかれていました。

全体的に平均的に男の方が
成績は良かったんですね。

勿論、
女の子の学力を上げたいという先生の希望が
その様なぼやきとなって現れていたのだと思います。

それから、
子供の家が「貧しい」とか、
「豊か」とかで差別しませんでした。

そのころは、
結構見た目や服装で、
露わに差別する先生も結構いました。

私の妹は、
それで担任の先生につらく当たられたようです。
家にあるあり合わせの布で母が即席で作ったものを
よく着ていたからです。

私の担任は、いつも言っていました。

「立派なものを着てこなくても良い。
ボタンがちゃんと付いていて、
破れていても継ぎがきっちりされていて
清潔にしていさえすれば十分です」

と。

私は4人兄妹で3人とも女だったのでそういう面では
母の嘆きが男の私にも伝わってきました。

私は結構、男同士で、相撲したり、レスリングしたり、
喧嘩したり暴れ回っていましたので、
ボタンちぎって帰ったり、袖が引きちぎれて帰ったりで
それが当たり前になっていたので平気でしたが、
女の子はそうはいきませんからね。

私の母も働いていたので、
私がほったらかされていたのは、
お見通しのようでした。

結構私のことは注意してくれていたようです。

こっそり、
ボタンを付けてくるように言われたり、
耳の後ろが汚れているので
”お母さんに洗ってもらうように”
と言われたり、
いろいろ気遣ってくれました。

よく問題を起こす子は、
放課後、教室で結構長く
先生と話し合っているのを見たことが有ります。

私が大人になってから、
”謀られた時のこと”を
お話ししたことが有ったときは

「ゴメンなさいねと、
顔を赤らめながら、わたしもあのころは未熟者で
いろいろ至らなかったことが有ったんですね。」

と仰っていました。

そして、
その後その子が、

様々な問題を起こしていて

始終いろいろと、
こっそり私たちの知らないところで、
その対応に迫られ、

頭を悩まされていたことを教えて頂いたことがありました。

公然と、
いつも問題を起こす子が、
2,3人いましたが、

その子だけは、
表にでない問題を起こしていたようです。


nice!(1)  コメント(2)  トラックバック(0) 
共通テーマ:学校

nice! 1

コメント 2

こんばんは^^
 結局人が何を学ぶかと言うことでしょう。子供の頃の環境が厳しいと、それなりに得るものも大きい。ただそれも周りの大人の『大人度』によりけりですが。
今のように自分の子供を殺したり出来る親では、話にもならない。三つ子の魂百までと申しますが、すでにその頃に人生が半ば決定されるのかもしれません《もちろんそれは職業と言う意味ではありませんよ》人格です。尊敬される人間になるのか、人を尊敬できる人間になるのか、全く人格が形成されないのか・・・
苛められる、苛める、、、そういうことが一般社会でもまだあるというのは、人間が未熟なのですよね。体だけが大人で精神が出来上がっていないのでは?そういう人が多いから犯罪もまた多いのですよね・・・
日本社会はある意味でどんどん後退している気がします。
by (2006-06-23 21:51) 

m_kikuchi

mimimomoさん、コメントありがとうございます。
 「子供の頃の環境が厳しいと、それなりに得るものも大きい。ただそれも周りの大人の『大人度』によりけりですが。」と、仰るとおりです。
 その「大人度」が今の社会でどのように養われていくべきかが問われているんでしょうね。
 家庭や学校で、失敗しない程度の模擬体験が適切な指導の元で繰り返し実施されるなど、相当、緻密で中身の濃い作業が求められているんでしょうね。  今ある授業やクラブ活動自身もその質のあり方を再検討することも、場合によってはあり得るかもしれませんね。
by m_kikuchi (2006-06-25 13:41) 

コメントを書く

お名前:[必須]
URL:[必須]
コメント:
画像認証:
下の画像に表示されている文字を入力してください。

トラックバック 0

この広告は前回の更新から一定期間経過したブログに表示されています。更新すると自動で解除されます。