SSブログ

教育&躾とは-2.2 痛ましい出来事 [教育時事]

①またもや少年の凶悪事件

 このような議論をしている間にも、
優秀な息子が自分の家族を焼殺する
という痛ましい事件が起きています。
後はどんな厳しい刑事罰が待っていることか

 本当に悲しい出来事ですね。
勉強にせよ、社会にでての仕事にせよ、
競争社会は人としての道徳や倫理、
人の命の大切さを学ぶことを置き去りにして
どんどん前に進んでいくようですね。

②激しく葛藤する少年?

 父と子のこの追い込まれた関係は、
極めていびつに思春期の子供の心に有ったようです。

一面では父に対する尊敬の念、
一面ではその極限に達する
厳しさから沸き上がる憎悪のようなものなど、
その一括りに出来ない、
様々な思惑が錯綜したゆがんだものを感じるのは、
私だけでしょうか?

③過剰な期待をした父の胸の内は?

このお父さんにしても、
自分の胸の内を
子供に言い伝えきれなかったことに
さぞ無念さを感じられていることでしょうね。

これは、
これからの私たちの家庭にとって
人ごとでは済まされないような
複雑で厳しい内容を持っている気がします。

④厳しい試練の後の心のケアは?
 
 なんといっても我が子ですからね。
男は優しさや思いやりを伝えきれないないところに
もどかしさが有るんですね。

⑤如何に尊敬しても人生は違っている

自分が医師だからといって
何も息子も医者でなければならない決定的な理由も、
死を決意しなければならないほどのものでは…?と
思ってしまいます。
ちょっと、目先を変えれば、
もっと大きな成功を勝ち得たかも?と
惜しむ気持ちもあります。

まだ、まだ、
先はいくらでもある若者だからです。

⑥無理な押しつけと
 過度な教育の行き着く先?

やはり、致命的な誤りは、
医者への道が厳しいが故に

激しすぎる教育指導と
厳しさを強調しすぎたこと。

⑦子供の考えるゆとりと
 道の選択の幅を!

本人に
休息が与えられないことによって
本人の考える余裕、
そのことに依ってもたらされる退路、
方向転換をふさいでしまったことに
有るでしょうね。

⑧少年に暖かく包む愛を!

又、お母さんや周りの方が
もう少しカバー出来たら
良かったのかもしれませんがね。
難しいですよね。

⑨結果で責めるよりも
 予測できる能力を!

それに、
これも結果論ですからね。
結果では誰も責められないですね。

⑩市場という戦場から離脱した後の
心のケアは誰が?

出来ることは、
これから私たちが、
この止められない競争社会の中で、
(今日のテレビ討論の中で、竹中大臣がこの激しいグローバル化で
勝者を責めるのではなく、勝者を褒め称えるべきだ、と発言されていた)

責めてはいないけれども、勝者(どんな人たち?)は
本当にフェアな勝者なのか判りませんが、
少々違和感がありました。

本当に無能者だけが敗者になったのか、
フェアな自由競争のなかだけで勝ち負けが決まったのでは
ないでしょう?と言いたくなります。

政府のてこ入れ(コントロール)の中で
助かった人々(勝者)が
多数いることは国民みんなが知っていることです。

何もそれがいけない
(政府が政策的にコントロール、てこ入れすることは当然の行い)
とは申しませんが、
勝ち組、負け組のレッテルはどうしても許せないですね。

⑪社会の市場原理主義的競争は
 子供の世界に反映

そういう激しい競争の中で、
その将来の担い手である少年たちが
育まれている家庭でも、
前段階的ともいえる競争、
つまり
こういう悲惨な出来事が起こっているという現実にも、
もっと人間味有る観点から見つめて欲しいですね。

⑫競争原理の狭間で
 揺れる人の道とは?

最大の勝者にも、
ニューオリンズの様な悲劇が、
例に漏れず起きたということも
何か、
見過ごしてはならない人としての魂のようなものが
有るような気がします。

⑬人と環境破壊で揺れる
 過剰な市場原理の作用

 そしてそれは、アメリカや日本のみならず、
韓国、タイワン、欧米は勿論、
急速に発展しつつある、中国やインドでも
同じような問題が多分増大しつつあることが推測されます。

国家間の過度の競争は、
基礎的国力の大小にも火をつけます。
寛容さのない国境間の争いにも火をつけるでしょう。

結果的に地球の温暖化、シベリアの凍土の溶解、
海面の上昇、島の沈没。

人類と地球崩壊の前に
全ての人にゆとりと寛容さを!!


nice!(0)  コメント(5)  トラックバック(0) 
共通テーマ:学校

nice! 0

コメント 5

cocoacafe

コメントありがとうございます。
普通の親子でも大変な育児。親子関係なんだもの。この事件の場合は義母なんですもんね。
・・・難しいかもしれないね、サポート。
でも、分かっていて親子になったんですもの。なんとか救ってあげて欲しかった。僕の「本当のお母さん」はどうしたんだろう?どこも報道してないよね?
by cocoacafe (2006-07-02 16:44) 

m_kikuchi

やっぱり、難しいですよね~!”ふ~っ”この子には母の優しい愛情が欠けていた様な気がします。厳しさとのバランスが求められるんですよね。
by m_kikuchi (2006-07-04 11:38) 

m_kikuchi

追伸
本当のお母さんは、もし別の新しい家庭を持っていれば(更にその間に、子供が有れば)そう簡単には、報道はプライバシーの観点からも報道は難しいでしょうね。でも、心の内は相当苦しい局面に立たされているでしょうね。普通の母の心を持っているならですが。
by m_kikuchi (2006-07-05 10:54) 

M.Nakayama

批判、井戸旗ばなしは、誰でも出来るよ。

それで、どうしろといいたいのか。
by M.Nakayama (2006-07-09 17:37) 

m_kikuchi

M.Nakayama さん、ここは私のブログですから、私の思いのままに述べています。人に意見を求めるときはまず、自分の考えをきちんと述べることが先決です。私は特定の人にどうしろという意見はここでは申し上げていません。
また、そうする気もありません。
 寛容さとはいろいろな考えを主張できる扉を開いておくことです。また民主主義とは多くの率直な自分の気持ちの表明から始まります。
 社会へ向けての意見は一人一人の考えのベクトルの結果です。そこをあやまらないようにしてくださいね。
by m_kikuchi (2006-07-10 09:51) 

コメントを書く

お名前:[必須]
URL:[必須]
コメント:
画像認証:
下の画像に表示されている文字を入力してください。

トラックバック 0

この広告は前回の更新から一定期間経過したブログに表示されています。更新すると自動で解除されます。