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母は何故子供を産めないのか? [教育時事]

私も、
妻と力を合わせて、
二人の子供を何とか育てた。
二人とも女の子だ。
もう二十歳をすぎている。

今は、
自宅に妻と私の母の三人で
生活している。

今思い返すと、
あのとき何故もっと、一人でも二人でも
多く子供を作らなかったのか?と
思うほど寂しい毎日だ。

あの、
真っ黒できらきら輝いている
赤ちゃんの目はいつ見ても感動した。

少々のことは犠牲にしても
授かれるなら授かりたいと思うのが我が子だ。

でも生むのは母になる女性なのだ。
そして、生んでも育てるには
大変な労力と世話、教育費がかさむ。

あの共働きで大変だった日々を思い出していた。

時間中に熱を出したと
職場に電話が鳴ってきた日、
大あわてで、
上司の渋い顔を見ながら、
無理矢理
迎えに行った日のこと。

朝、
高熱を出して、
会社を休まねばならなかった日、
その度に妻と、口論し、
どちらが休むか葛藤した日のこと。

夜中に、
高熱を出して、
大あわてで救急病院に駆け込んだ記憶は
1~2回では無かった。

遊園地や旅行で遠出をし、
その日は大喜びではしゃぎはしたものの
その夜は興奮冷めやらず、
案の定夜中に、夜泣きに悩まされ
目を腫らして出勤した日のこと、

でも一日一日大きくなっていく娘達の
生き生きとした表情を見るたびに勇気づけられ、
この子供達のために今日も頑張ろうと
不思議な力が湧いてきたものだった。

子供のために職場では、共働きのため
人より余計に休んでしまった。
その為かどうかはわからない。
出世もできなかったし、
あまり大きな顔もできなかった。

でも、
どんなにつらいことも子供達の
きらきら輝く、
生き生きしたまなざしを見ると吹っ飛んだ。

26年目に自営業に思い切って転職した。
バブルがはじけた真っ直中だった。

そのころ、
二人の娘達も大学、大学院生活に入った。
そして無事卒業したし、してくれそうだ。
今は、そのころを思うと
私たちは抜け殻のようだ。

これを、機械とはよく言ったものだ。
戦場に若者を簡単に送ろうとする感覚は
此処にあるのか?


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コメント 3

猫たぬき

お久しぶりでございます(^^) きっとあすなろうさんなら、この「女は子供を産む機械」発言で何か記事をお書きになるだろうと思ってました。
子供・・・とは、自分と好きな女性(妻)との間に生まれるから愛しいのであり、子育ての苦労もいとわないんですよね。
国は「子供=労働力」くらいにしか考えてないんだと思います。だから平気で「機械」発言が出来るのだろうし、あすなろうさんのおっしゃる「戦場に若者を簡単に送ろうとする感覚」なのだろうと思います。国は、子供を「血の通った人間」だと思っているのでしょうかね?
抜け殻・・・なんて寂しいことおっしゃらないでください。子供を立派に育てあげたあとは、「孫を抱っこする」という楽しみがあるじゃないですか(^^)
by 猫たぬき (2007-02-03 01:50) 

m_kikuchi

猫たぬきさん、いらっしゃいませ♪
お久しぶりですね。

子は自分の宝でもありますが、
国・社会の宝でも有りますから、
もう少し血の通った感覚で、見て欲しいですね。

今の切り捨て社会の中でどれほど苦労して
子供を育てているか、わかっていらっしゃるのか?
疑われても仕方が無いですね。

失言だとは思いますが、失言が多すぎますね。
日常生活の気配りのなさがついでてしまうものです。
それに役割が厚生労働大臣ですから、そういうことに
もっと敏感であって欲しいですね。

今は、職場でも二束三文で働かされている場合が
多いですから、そういうことも影響しているかも
しれませんね。
若い方は、時間800円くらいが多いですね。
一日8000円くらいまでです。
これでどうやって
子供を立派に育てられますか?
共働きでも月30万円がやっとですね。
可処分所得で20万前後ですか?

このようにして大事に育てた人々・同胞を守り抜こうと
決意されている自衛隊の若者達はもっと貴重な存在です。
地震や災害でも命がけで働いて頂いているのですからね。

日本が戦場になるときは、
先頭に立って戦わねばならないときも
万が一には有るかもしれません。みんなを導きながら。
誰のために戦うのかを
しっかりと見極める能力が必要だと思います。
昔の帝国軍隊では無いのですから。
国民の唯一の武装した自衛組織ですからね。
でも毅然としたものは不可欠ですね。
ねじ曲がった外国指導者に侮られないためにも。

さりとて、
海外にまで行って戦う羽目になることは慎重の上にも
慎重を期すことが求められます。国の宝ですからね。

それは、位が上だから威張ってもいいということでは無いですね。
同様に他国の人々も人の子です。尊重しなければなりません。
by m_kikuchi (2007-02-03 22:45) 

m_kikuchi

追伸

この問題を考えるときに、
どうしても考えておく必要が有るのは、
個人の意志が如何にあろうと、
経済的に社会に、
政策上や法則としての恐慌や不況、
今日的バブルの崩壊のような経済的諸問題が
引き起こされれば、そこに生活をしている私たちは
嫌でも、あらゆる分野で生活を縮小せざるを
得なくなるということです。

一般の労働・勤労大衆が結果的に育児制限を
否応がなしにせざるを得なくなってくるということは
根本には結果として出てくるということでしょう。

単に女性の問題、個人の問題に帰してしまうことは
できないし、中小零細な経営者の低賃金・労働条件に
責任を押しつけることもできないでしょう。
これらは全て、経済の浮き沈みの結果として
現れてくるものです。

此処に経済改革の重大性、長期の教育政策の
あり方が問われてきます。
by m_kikuchi (2007-02-07 19:45) 

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